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財務指標について

財務指標は、適時開示情報(TDnet)で開示された決算短信XBRLデータから取得した情報をもとに集計しています。
各財務指標の具体的な算出方法(根拠)を以下に記載します。
なお、連結決算会社の場合には連結決算の数値を使用しています。単体決算会社の場合のみ、単体決算の数値を使用しています。

自己資本比率(決算短信ベース)

適時開示情報で開示される決算短信(年次)の自己資本比率(米国会計基準の場合には株主資本比率)を集計しています。

自己資本比率は、総資本に対する自己資本(株主資本と評価・換算差額等の和)の比率です。 一般的には、自己資本比率が高いほど、安全性が高い(≒健全である)ものと評価されます。 しかし、最近ではROE(自己資本利益率)が重視されるようになってきており、自己資本比率が高い割に利益率が低いと、効率が悪い経営と判断され、配当や自社株買いなどによる株主への還元を求められることもあります。

最適な自己資本比率というのは一概に定義することは難しく、業種によっても異なります。 装置産業のような大きな投資が必要な業種は、投資資金を銀行からの融資や社債で賄うことが多いため、負債が増えて、自己資本比率は低くなる傾向にあります。 業種別の平均値を比較してみると、代表的な装置産業である電気・ガス業や石油業、船舶や航空機といった高価・大型の機材が必要な海運業・空運業が下位に沈んでいます。 一方、研究開発型の企業が多くを占める医薬品、情報・通信業では、自己資本比率が他業種に比べて平均的に高くなっている傾向が見られます。

個別企業を見ていくと、新興市場を中心に自己資本が90%を超える企業がいくつも存在しています。例えば、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所(4576)の平成26年12月期の自己資本比率は、実に99.1%に達しています。 大企業でも、超優良企業の代名詞とも言われるキーエンス(6861)は、財務状態が非常によいことで有名で、自己資本比率も90%を超えています(平成26年3月期の第3四半期時点)。

流動比率(決算短信ベース)

適時開示情報で開示される決算短信(年次)の流動資産を流動負債で除して算出しています。

流動比率は、短期に支払期限が到来する借入金等(=流動負債)に充当することが可能な流動資産をどの程度持っているかを示す比率です。 安全性を評価する指標の中でも、短期支払能力を分析する際の最もポピュラーな指標です。 高いほど望ましいものと評価され、一般的な目安として「200%以上が望ましい」とされることが多いようですが、日本では上場企業だけに限定しても200%に達している企業は半数もないのが実情です。

固定比率(決算短信ベース)

適時開示情報で開示される決算短信(年次)の固定資産を純資産で除して算出しています。

固定比率は、長期的な投資である固定資産を、返済の必要のない自己資本でどの程度賄っているかを示す比率です。 低いほど望ましいと評価され、一般的な目安として100%以下が望ましいとされています。

総資産経常利益率(決算短信ベース)

適時開示情報で開示される決算短信(年次)の経常利益(米国基準の場合には継続事業税引前当期純利益)を資産で除して算出しています。

自己資本経常利益率(決算短信ベース)

適時開示情報で開示される決算短信(年次)の経常利益(米国基準の場合には継続事業税引前当期純利益)を純資産で除して算出しています。

売上高経常利益率(決算短信ベース)

適時開示情報で開示される決算短信(年次)の経常利益(米国基準の場合には継続事業税引前当期純利益)を売上高(業種により、営業収益・営業総収入などを採用)で除して算出しています。

フリーキャッシュフロー(決算短信ベース)

適時開示情報で開示される決算短信(年次)の営業キャッシュフローに投資キャッシュフローを加算して算出しています。

営業CF対流動負債比率(決算短信ベース)

適時開示情報で開示される決算短信(年次)の営業キャッシュフローを流動負債で除して算出しています。

1株あたり純利益(決算短信ベース)

適時開示情報で開示される決算短信(年次)の1株あたり当期純利益(米国会計基準の場合には基本的1株あたり当社株主に帰属する当期純利益)を集計しています。

PER(株価収益率、決算短信ベース)

株価を1株あたり純利益(決算短信ベース)で除して算出しています。 株価は前日の終値を採用し、1日1回PERを再計算しています。前期末に比べて株式数が増えた会社は、PERが大きく計算されることがあります。

1株あたり純資産額(決算短信ベース)

適時開示情報で開示される決算短信(年次)の1株あたり純資産(米国会計基準の場合には1株あたり株主資本)を集計しています。

PBR(株価純資産倍率、決算短信ベース)

株価を1株あたり純資産額(決算短信ベース)で除して算出しています。 株価は前日の終値を採用し、1日1回PBRを再計算しています。前期末に比べて株式数が増えた会社は、PBRが大きく計算されることがあります。

トリム平均値

機械的に異常値を除外するため、分布の両端から一定数の値を除いた上で求めた平均のこと。 本サイトでは特に断りがなければ、トリム平均値は小さいほうと大きいほうからそれぞれ10%ずつ除いて算出しています。